いよいよ、小浜節大会だ。今回は第10回大会。
3時頃から続々と出場者が集まりだした。そしてめいめい練習をし始めた。
次第に周りの雰囲気が緊迫してくる。
大会開始は5時からとなる。予定では4時半からだったが、30分くらい遅らせたようだ。今から1時間くらい間があるのか。
大会の事務局を兼ねる机が一卓置かれて、そこで、歌の調子は何か。お囃子は、と聞かれる。
私の歌の調子はB。お囃子がなくても良いとのことだが、無いと格好がつかないかな。いや、あった方が良い。
顔見知りだし、昨年の優勝者の萌さんがいたら、萌さんに頼みたいと思っていたが、見当たらない。いや、会場には来ていると事務局の人が言っていたが、着物等を着ていましたか、と訊ねると、私服でマスクをしていた、と言うのである。大会の最後に去年の優勝者が唄うのかな、と思っていたが、今年はそのような催し物がないのかもしれないと思った。
仕方が無い。そばにいる女性に頼むとその女性は司会の女性であった。
事務局に14番の方が受付をしていたので、そこで14番に唄う女性にお願いした。有り難い事に快く引き受けて下さった。
瀬野田さんという方。安室流の教師免許 最高賞を取っている人。私よりずっと格上ではないか。光栄だ。
着替えて練習。
今日は何度か練習したが、いよいよ練習にも力が入ってくる。周りの人たちの集中力がすごい。緊迫度が増して来た。
お囃子を引き受けてくれた人が、一回合わせましょう、と言ってくださったので、一度合わせて戴いた。比較的無難に唄えた。お心遣いに感謝である。
着替えもした。帯が上手く行かない。家で練習したら出来る様になったが、会場では上手く行かないものだ。先のアナウンサーの人に帯を見てもらったら丁寧に直してくれた。感謝である。
驚いた事に、宮良康正先生のお囃子をやっていた人も出ると言う。
私は下の前で、最後がトバラーマ大会のチャンピョンの前花さん。35歳くらいの人。奥さんがお囃子だ。5歳くらいの小さな子供がいる。人生がこんなところにある。
トップは、なんとあの宮良先生のお弟子さん。
目立つのは、ちょっと変わった小浜節がある。島の小浜節、というか。半分くらいがそのような小浜節。初めて聴く小浜節である。大岳の登山道の入り口に唄碑があるが、そこに書いてある歌詞がこれである。「だんじゅ・・」で始まる。メロディーは殆ど同じであるが、異なった箇所があり、また、お囃子のメロディーも違う。まったく違う曲に聞こえる。
この歌碑の歌詞で唄う人が多かった。半分以上の人がこの歌詞で唄っていたように思う
私の番までまだまだあるので、何回か練習した。
風は強いが夕暮れが迫る。風が強い。皆、めいめい、サトウキビ畑に向かって唄っている。マイクに乗って、本番で唄っている人の声も聴こえて来る。独特の雰囲気がある。
練習していると、西垣門下の人が自転車に乗ってやってきた。八重山古典民謡コンクールの発表会には出ないが、発表会を見に来たのだ。これから、石垣に帰ると言う。本当はこちらも見たいなあ、と言っていた。彼女と話をしてちょっと安心した。何しろ単身で来ているので。
どんどん進む。かなりの実力者ぞろい。しかし、私も含めて大方の人が、同じ様な悩みを抱えているようだ。
風が強い。テントもバサバサと吹っ飛ばされんほどに揺れている。
15番が唄っている。16番の人が、慌ただしく調弦している。
小生も調弦。
そんなことをしていると、私の番に。
【小浜島】ちゅらさん祭りと天の子守唄~☆~夏の八重山諸島・7つの島を巡る旅★8
第7回大会の様子
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