2013年11月11日月曜日

第10話 出発



庭にキタキツネ現る キタキツネはけっこう道路でもほっつき歩いている


平成25年10月24日(木)の話し。

 今日はいよいよ出発の日。

 朝、7時ころ起きて、準備。やはり慌ただしい。

 昨日、旅行会社に電話すると、本日は羽田に宿泊し、朝に石垣島に入る案が浮上したが、インターネットで飛行状況を見ると飛んでいるではないか。

 実は昨日、このコースで行くしかないと思い、東京のホテルを予約しようとしたが、前日なので、すべて埋まっていた。まあ、今日、旅行会社に電話して予約を取ってもらうと良いか、と思っていた。

 しかし、朝に天気図を見ると心無しか、台風が東にズレている。昨日までは暴風圏が那覇に懸かっていたのに今日は懸かっていない。また、12時くらいが那覇に台風が接近するピークで、以後は少しずつ遠ざかるように見える。
 昨日の天気図とはまったく違う。

 医院で仕事。仕事をしながら旅行の準備。あれこれと行う。慌ただしい。

 いつもは12:30に受付終了なのであるが、今日は、これでは飛行機の時間に間に合わないので12時で終了し、すぐにタクシーに乗る。タクシーは12:15ころ札幌駅に到着し、12:25のエアポートに乗れた。意外と早いものに乗れた。




 14時の飛行機に搭乗予定。飛行機は那覇まで順調に飛んでいるようだ。

 千歳空港で、お土産を買う。

 飛行機の中でいつもコンクールの前にはよくやるのであるが、工工四を見ないで、工工四を書く訓練をしている。飛行機が離着陸の時にパソコンが使えなくなるので、このような時間でやっている。

 例によってこの工工四を筆写する訓練をするもうまくいかない。小浜節はけっこう難しい。やはり難曲なのだ。
 新人賞の際の、鳩間節、千鳥節は簡単だった。優秀賞の赤馬節はすごく難しかった。さすが、赤馬節というわけだ。

 しかし、どんな難曲でも一度やるとどんどんできるようになる。


  羽田に順調なフライトで到着し、那覇行きの便に乗り換える。飛行機は順調なようだ。


 那覇行きの飛行機の中で2回目の工工四の筆写をやった。

 八重山の方も荒れているのか。そのようにスチュワーデスから言われたが。台風はいないはずだ。明日飛行機は飛ぶのだろうか。

 今日はどこに行くかだな。那覇では是非ライブを聴きたいものだ。あとどこで三線を練習するのか。

 ああ、しかし小浜節大会か。昨年、小浜節大会で優勝した同門の萌さんは来るのかな。招待されて来るのかな。

 どうなるのかなあ。この大会参加が小生にどのような意味があるのか。芸の進達にどのような意味があるか。
 はるばる北海道から行く意義は。行かなければどうなる。どうなった? 
 普通の日常があった。働いて、ご飯を食べて寝る。そのような日常だ ------ 三線を練習し、時にパソコンでマンガを描き、掲示板やメーリングに投稿する。そのような日常だ。

 だが、ちょっとそのような日常から離れても良いのではないだろうか。

 そして自分の三線で語る。それが大事。自分の芸のプラスになることは間違いが無い。

 帰ったら、更に、曲を覚える。本調子の4曲はほぼ暗譜したので、今度は、最優秀賞の課題曲。仲筋ぬぬべーま、崎山節、月ぬ真昼間 に しょんかねー とぅばらーま である。沢山あるが、今年中にやれるかな。いや、やろう。

 那覇到着まで、あと1時間くらいなのか。

 スチュワーデスさんに聞くと、那覇空港自体がいろいろ混雑して、キャンセルになった便もあったと。この便はその間を縫って大丈夫であると。だいぶ運が良い。

 この調子である。



目次










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八重山古典民謡コンクール最優秀賞への試練


橋本英樹 記               

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